返礼品や特典として、特別な演奏音源をconcaに。幅広い年代にクラシック音楽を届けたい。
1972年の創立以来、日本を代表するオーケストラとして歩み続けてきた新日本フィルハーモニー交響楽団。ふるさと納税型クラウドファンディングの返礼品や、定期会員の継続特典として非売品の演奏音源を配布しています。
音楽の聴き方が多様化するなか、CDに替わる選択肢としてconcaを導入。比較的年齢層が高いクラシックファンのお客様に、ダウンロードカードという新たな音楽体験はどう受け止められたのか。
パトロネージュ部の西 春菜様にお話を伺いました。
1972年に指揮者の小澤征爾氏、山本直純氏を中心に設立されたオーケストラ団体です。現在は音楽監督の佐渡裕氏のもと、東京都墨田区にある「すみだトリフォニーホール」を拠点に活動しています。演奏を行う楽団員が約90名、それを支える事務局スタッフが約30名在籍しています。
2024年から、非売品の演奏音源をconcaで配信しています。用途は二つあり、一つは墨田区と連携して行っているふるさと納税型クラウドファンディングの返礼品です。演奏会など、地域に還元できる音楽事業の資金を募るために活用しています。
もう一つは、定期会員様への配布です。1シーズンを通して全ての定期演奏会を同じ席でお楽しみいただける「連続券」を継続購入いただいた方へ、特典としてお渡ししています。
以前は返礼品・特典ともにCDを配布していたのですが、定期会員様から「CDを聴く環境がない」というお話が少しずつ聞こえてくるようになりました。より多くの方に、特に若い世代の方々に私たちの音楽を届けるためには、CD以外の提供方法も検討しなければならないと感じたのがきっかけです。
また、CDは一度完成させると後から修正することができません。万が一、音源に不具合が見つかった場合には、全ての在庫を破棄して再制作しなければならず、多大な労力、時間、コストが発生します。この点が運用上の大きなプレッシャーとなっていました。
セキュリティ機能や管理のしやすさ、そしてお客様の利便性など、さまざまな面を考慮して総合的に判断しました。いくつかのサービスを比較検討しましたが、concaは必要に応じてログインの有無を選択できるなど、設定の柔軟性が高い点が大きな決め手となりました。
また、交響曲などは1曲で70分以上に及ぶこともあるため、大容量のデータを配信できることも重要なポイントでした。
まず、制作スピードが劇的に変わりました。データさえ準備できればすぐにアップロードして配布できるため、スケジュールを大幅に短縮できました。在庫管理のスペースをとらないという物理的なメリットも大きいですね。
管理画面も操作しやすく、データの追加や差し替えが簡単にできるのも助かります。仮にミスがあったとしても後からすぐに修正できるという、CDにはなかった安心感があります。
また、音質にも満足しています。クラシック音楽を聴き慣れていて耳の肥えたお客様も多いので、CDと遜色ない音質で聴けることは重要なポイントです。[1]
定期会員様にカードをお渡しすると、50代くらいまでのお客様は「これいいね」と好意的に受け止めてくださることが多いです。ただ、高齢の会員様の中にはQRコードからアクセスして音楽を聴くという方法に馴染みがなく、「CDの方がいい」という方がいらっしゃるのも事実です。それでも、使い方を丁寧にご説明すれば「挑戦してみるよ」と受け取ってくださる方が多い印象ですね。
特に改善してほしい点はありません。現状の機能で十分満足していますし、引き続き利用したいと思っています。
1年間のシーズンごとに新しいカードを制作しているので、次年度以降も続けていきたいと思っています。継続的に利用することでお客様にも少しずつ慣れていただき、ダウンロードカードで楽曲を聴くスタイルが定着することを期待しています。
また、concaなら音楽以外のデータも配信できるため、今後はお客様へのプレゼントや特典として何らかのコンテンツを組み合わせることも視野に入れています。新日本フィルとファンの皆様をつなぐツールとして、今後もconcaを活用していきたいと思います。
- concaでは、アップロードされた音声ファイルに対して音質を変更・補正する処理は行っていません。アップロードされた音源データを、そのままの品質で配信しています。