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実体のない「話芸」を「モノ」として届ける。落語作家がconcaで生んだ新たな体験価値

conca導入前の課題

  • コロナ禍で対面での落語会が開催できず、作品をお客様に届ける場が失われていた
  • 実体のない「話芸」である落語作品を「モノ」として販売する仕組みを探していた
  • 落語界においてCDは「名人」のイメージが強く、自身の作品をCDで出すことには抵抗があった

conca導入後の効果

  • 落語を「モノ」として所有・収集する新しい体験価値を提供できた
  • CDにはない新しさと親しみやすさが創作落語とマッチし、ファンの間に定着した
  • 「QRコード簡単アクセス」オプションにより、ストレスなく落語の世界に入り込める

エンタメや伝統芸能の公演が軒並みストップしたコロナ禍では、落語界も大きな打撃を受けました。落語作家のナツノカモ様と、企画・運営を支えるRoot2の寺田悠太様が、ファンとの新たなつながり方を模索する中で出会ったのがconcaです。形のない「話芸」である落語と、カードという「モノ」を掛け合わせることで生まれた、新しい体験価値についてお話を伺いました。

展示会で落語のあらすじを読み、concaで聴くという新しいスタイル

――お二人の活動について教えてください。

ナツノカモ様

創作落語の台本を作る「落語作家」として活動しています。7年ほど落語家をしていた経験もあるので、その技術を活かして自作の落語を音源データ化し、発信する活動も行っています。

寺田悠太様

私は個人のキャリア支援やエンタメ関係の企画制作を行う事業「Root2」を運営しており、ナツノカモさんの活動を管理・運営面でサポートしています。新しい企画の立ち上げやデータ管理、イベント運営などを担っています。

――concaをどのように利用されていますか。

ナツノカモ様

2021年12月から、毎年開催している落語の展示会の物販品として継続注文しています。展示会とは、私が創作した落語のあらすじをパネルで紹介するイベントです。あらすじを読んで気になったらカードを購入していただくことで、実際に落語を聴けるようになっています。

当初は噺ごとに別のカードを制作していましたが、現在は展示するすべての噺を1枚に収録する形にしています。会場としてカフェギャラリーを利用することが増え、すべてのパネルをじっくり読んでカードを選んでいただくのが難しくなってきたためです。

展示会終了後も、ネットショップでカードを販売しています。

コロナ禍でも作品を届けたい! concaを知って思いついた展示会企画

――concaを導入した経緯を教えてください。

ナツノカモ様

2020年のコロナ禍で対面での落語会ができなくなり、お客様に落語を届ける場を失ったことがきっかけです。その間にも作品はどんどん増えていくため、落語会とは違う形で発信する方法を模索していました。

寺田悠太様

落語界ではCDを出すのは名人のみというイメージが強いので、CDを自主制作して配布するという選択肢は浮かびませんでした。

創作落語と相性のいいフランクな形での発信方法はないかと考えていた時、知人のブログでconcaの存在を知りました。ナツノカモさんの作品にも、コロナ禍という状況にも、このサービスはぴったり合致すると感じました。展示会の企画を思いついたのも、concaに出会ったからこそです。

――concaを選んでいただいた理由は?

寺田悠太様

自分でサーバーを契約し、QRコードを発行して、カード印刷を個別で手配するといったように、仕組みをバラバラにして自作する方法も一応は検討しました。でも、サンプルカードを手に取ってみたときに、これを丸ごと自分たちで作り上げ、年間を通してサーバーを管理し、クオリティを維持することは容易ではないと思いました。むしろ一括してお願いしたほうがコストを抑えられますし、concaにはその対価を払う価値があると感じたんです。

もうひとつ決め手となったのは、シリアルコードの入力が不要となる「QRコード簡単アクセス」オプションの存在です。コード入力のひと手間で、お客様の「落語を聴きたい」という気持ちが冷めてしまうことが気がかりだったので、これは絶対に外せないオプションだと思いました。お客様が落語以外のことを考えなくていい、作品の世界観も壊れない仕組みが大変ありがたいです。

スマホをかざすだけで落語の世界へ。「モノ」が作品への思い入れも強める

――concaの導入によって、どのような効果がありましたか。

ナツノカモ様

カードの手触りがとても気に入っています。0.7mm厚の適度な重みや高級感が心地よくて、手に取ると少しときめくような感動がありますね。

紙の台本やパンフレットが中心の落語界では、カードそのものが新鮮な存在です。形のない話芸である落語を、現代的で親しみやすい「モノ」として手にできることにも特別な価値を感じています。

――お客様にとってはどのようなメリットがあると思いますか。

ナツノカモ様

ファンの方は「今年のカードはどんなデザインかな」と毎回楽しみにしてくださっていますし、新しいお客様からも「こんなものがあるんだ、おもしろいね」という好意的な反応をいただきます。40~50代のお客様が特に多いのですが、「QRコード簡単アクセス」の手軽さも好評です。

寺田悠太様

展示会に足を運んで買う、またはネットショップで注文して届くのを待つという一連の手間や時間も含めて思い出になりますよね。Web上のダウンロード販売とはまた違った良さがあり、作品への思い入れがより深まると思います。本棚に並んだ本の表紙を見るだけで内容が思い浮かぶのと同じように、カードを見るだけでいつでも落語が心に蘇る。そんな体験を提供できているのではないでしょうか。

また、これまで「アクセスできない」「ダウンロードできない」といった苦情は一度も聞いたことがありません。安定した環境を維持するのって、当たり前のようでいて実は大変なことですよね。concaはこの点でも信頼できるので、非常に助かります。

落語界にもっと広めたい。抽象度が高いからこそ強いconcaの可能性

――concaへのご要望や、期待することがあればお聞かせください。

ナツノカモ様

私はカード裏面にサインすることがあるので、台紙は付けず、カードサイズの封筒を別途購入しています。台紙以外にも包装のオプションが増えるとうれしいですね。

寺田悠太様

今のところトラブルが発生したことはありませんが、初めてナツノカモさんの落語に触れるお客様がどんどん増えているので、安定してアクセスできる状態を今後も維持していただくようお願いしたいです。

――concaの今後のご利用予定があれば教えてください。

ナツノカモ様

concaは展示会の物販ツールとしてベストな形だと思っています。今後も継続して利用していくつもりですし、他の落語家さんたちにも広めていきたいです。こんなにいいツールなのに、まだ落語界でほとんど真似されていないのが不思議なくらいです。

寺田悠太様

concaは「どう使うか」「何に使うか」が具体的に決まっているわけではなく、抽象度の高いサービスですよね。だからこそ、使い方次第でさまざまな課題を解決できると思います。今後、落語以外でも新企画や困りごとのご相談を受けた際は、解決手段のひとつとしてconcaを提案していくつもりです。

――本日は貴重なお話をありがとうございました!

※掲載内容は取材当時(2026年7月)のものです
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です

インタビュー/執筆:篠永 歩美

Root2

ナツノカモ様

Root2 様

concaがどんなサービスか、目で見て、触って、体感してみてください